工場や建設現場などで生じる粉塵を除去し、作業環境を保つために集塵機を長時間使用していると、モーターが過熱したり停止したりするトラブルが起こることがあります。集塵機が停止してしまうと深刻な損害に繋がる恐れもあります。この記事では、過熱や停止の原因や対処法を詳しく解説していきます。
機械を使い続けると、熱を持つのはよくあることです。しかしモーターに負荷がかかりすぎると電流値が上昇してしまい、モーターが過熱して焼損を引き起こす恐れがあります。
モーターに何らかの原因で過度な負担がかかっている場合は、その原因を取り除く必要があります。
考えられるのは、機械の調整不良やモーター内部への異物混入、ベアリングの破損などです。電源電圧の変動でも負荷がかかる原因となることがあります。
集塵機は連続で稼働するため、冷却ファンが付いているものがあります。冷却ファンの故障により、モーターを冷ますことができず過熱してしまうことがあります。
過熱し続けると集塵機が停止してしまう原因になるので、早い段階で気づくことが大切です。
モーター内部のコイルが劣化することにより、過熱してしまうことがあります。
また、スムーズな回転を支えて摩擦を軽減するベアリングの摩耗も、過熱や停止の原因となります。
ベアリングの摩耗は、潤滑油不足や劣化が考えられます。摩擦抵抗が増し摩耗が進行しますので、異音や振動が発生した場合にはベアリングをチェックしましょう。
モーターにはコイルが巻かれていて、電流が流れるため絶縁材料で覆われています。この絶縁材料は、電流が外部に漏れるのを防いでくれますが、経年や過酷な環境によって劣化し、絶縁性能が低下します。
絶縁性能が悪くなると、モーターの過熱につながり、漏電や感電、火災など重大な事故の原因となることがあるので、十分に注意が必要です。
モーターには定格電流という、安全に使用できる最大の電流値があります。この値を上回る電流が流れると、過熱を招きます。
定格電流を確認し、この量を超えないよう負荷を適切に管理しましょう。モーターに無理をさせないことで、過負荷を防ぎ安全に使用ができるようになります。
ベアリングは潤滑油によって摩擦を軽減しています。適切な潤滑油を供給することで、ベアリングの寿命を延ばすことができます。
定期的にベアリングの状態を確認し、潤滑油をさしましょう。またベアリングは消耗品なので、定期的に交換することも大切です。
絶縁劣化の原因は、熱や湿度、振動、薬品などがあります。絶縁材料の早期劣化を防ぐためには、集塵機の設置場所を考慮しましょう。
高温多湿な場所や振動の多い場所を避け、薬品などの影響を受けない場所が適切です。
また絶縁材料も消耗しますので、定期的に絶縁抵抗を測定して状態を確認することも大切です。
集塵機が停止してしまうと、工場などの粉塵を除去できなくなり、環境だけでなくそこで働く人にも悪い影響を与えてしまいます。
集塵機が過熱したり停止したりしないよう、モーターに負荷をかけず、ベアリングや絶縁材料のチェック・メンテナンスを定期的に行いましょう。
また自社に合った集塵機が選定されていない場合にも、過負荷や故障の原因となります。工場で発生する粉塵の種類や粒径、作業環境、工場の広さなどにマッチした集塵機を選定することが重要です。
適した集塵機を設置することで、本来の性能を維持しながら作業場の衛生環境や機械の長寿命化に繋がります。
下記リンクでは、排出する粉塵、設置スペースに適した【製造現場別】おすすめの集塵機を紹介しています。集塵機選定の参考にしてください。
集塵機には様々な特性をもった製品があります。実際に集塵機を導入する際には、用途や環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。ここでは、排出する粉塵や設置スペースに適した製造現場に合わせたおすすめの集塵機を3つご紹介します。
レーザーマーカーのヒュームを除去
電子機械製造業へ導入
引用元:チコーエアーテック
https://biz.chiko-airtec.jp/lineup/
連続稼働で塗装面の異物吸着を防ぐ
自動車産業へ導入
引用元:新東工機製作所
https://kshinto.co.jp/product/dust/
反応工程で発生する有害ガスを除去
洗剤・洗浄剤製造業へ導入
引用元:集塵装置株式会社
https://www.ducoll.co.jp/product/factory/