集塵機は、粉塵を吸引する機械です。粉塵が発生する工場では欠かせません。ここでは、粉塵用集塵機の選び方のポイントや粉塵用集塵機の製品例を紹介します。粉塵用集塵機の導入を検討する際の参考にしてください。
粉塵は、空気中に浮遊している個体の細かい粒子状の物質すべての総称です。粉塵には様々な大きさがあります。粉塵の中でも粒子が大きめのものは「ばいじん」、細かい粉塵は「浮遊粒子状物質(SPM)」と呼ばれ、特に小さい粉径2.5μm以下のものは「PM2.5」と呼ばれています。集塵機は、これら粉塵を吸引する機器です。木を切る、金属を削るといった切削油を使用しないドライ加工の際に使用されます。粉塵用の集塵機とは別に、潤滑油が飛散されることで生じるオイルミストを吸引するミストコレクターがあります。
粉塵は発生源によって性質やリスクが異なります。例えば、木材粉塵は呼吸器疾患やアレルギーを引き起こし、金属粉塵は健康被害に加えて装置摩耗も進めます。炭素粉塵やプラスチック粉塵は帯電しやすく、可燃性粉塵として爆発リスクが伴うため注意が必要です。粉塵の種類によって選定条件や必要な対策が変わるため、事前に把握しておくことが重要です。
粉塵用集塵機には様々な製品があります。どの製品を選べばいいか迷うかもしれません。使用状況に合ったものを選択することが大切です。ここでは、粉塵用集塵機の選び方のポイントを紹介します。
粉塵用集塵機は、適した集塵能力のものを選ぶことがポイントです。集塵機を使用する環境には、工場内や作業現場、研究所など様々な場所が考えられます。それらの環境に合う集塵機を選択しなければ効率よく集塵できません。また、処理する粉塵の性質や量に合った集塵能力をもつ機器を選択しましょう。
集塵機の構造には、カートリッジ式、バグフィルター式、サイクロン式などの方式があります。カートリッジ式はメンテナンス性に優れ、バグフィルター式は大容量処理に向き、サイクロン式は粗い粉塵除去に適しています。また、フィルター素材や性能によって捕集効率が異なります。
| フィルター種類 | 特徴 | 捕集効率目安 |
|---|---|---|
| 不織布フィルター | 一般粉塵用、低コスト | 5μm前後まで |
| HEPAフィルター | 微細粒子対応 | 0.3μmで99.97% |
| ULPAフィルター | 超微細粒子対応 | 0.15μmで99.999% |
さらに、粉塵が爆発性を持つ場合は、防爆仕様の機器(ATEX対応、導電性フィルター、防火ダンパー搭載など)を選定する必要があります。
集塵機はフィルターがついています。フィルターの性能が発揮されないと、効率良く粉塵を吸引することができません。ある程度の期間使用するとフィルターは汚れて性能が低下します。そのタイミングでフィルターの交換が必要です。
最近の集塵機には自動パルスジェット式や振動式塵落としなど、フィルター清掃機能を搭載したモデルもあり、メンテナンス頻度を抑えることができます。交換周期は利用状況によりますが、月1回交換が必要な場合は数千円~数万円のコストが発生することもあります。フィルター交換にかかるコストはランニングコストの中で大きな割合を占めるため、予算計画に組み込んでおくと安心です。
集塵機のサイズは、吸引する粉塵の量によって適したサイズがあります。大量の粉塵を吸引したいのに小さなサイズの集塵機では、性能に不足が生じてしまい、吸引しきれない粉塵が発生してしまいます。しかし、大きければいいというものでもありません。限られたスペースに設置する場合は特に、適したサイズの集塵機を選びましょう。
また、設置形態には据え置き型と移動型があり、ライン全体の処理を行うなら据え置き型、作業台や特定工程向けには移動型が適しています。現場に応じた導入パターンを検討することが大切です。
集塵機には、リモコン操作やタイマー機能、自動清掃機能など、付属機能やオプションがついているものがあります。どんな機能があれば便利に使用できるかイメージしておきましょう。離れた場所からでも操作する可能性があるなら、リモコン操作が可能なタイプがおすすめです。タイマー機能があれば、消し忘れを防止できます。忘れがちな清掃も自動機能があれば便利です。
さらにハイエンドモデルでは、異常時アラーム機能、遠隔監視システム(IoT対応)、圧力センサ付き自動運転なども搭載されており、安全性や利便性を高めています。コストとのバランスを考慮しながら導入価値を判断しましょう。
ここでは、粉塵用集塵機の製品例を紹介します。どのような製品があるかを確認して、集塵機の導入イメージを掴んでみてください。

CEマーキング対応の中圧大風量の集塵機です。開口面積の大きなフードを使い吸引する場合や複数のホースに分岐して吸引する場合など、大風量が求められる場面に適しています。高効率PMモーターを搭載して小型化に成功。市販の三相誘導電動機に比べ約半分のスペースに設置可能です。また、吸引力の低下を防ぐために、パルスエアー(圧縮空気)で払い落とすパルス式を採用しています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 出力 | 2800W |
| 電圧 | 200-230V三相(50/60Hz) |
| 定格電流 | 16.0A |
| 最大風量 | 30.0㎥/min |
| 最大静圧 | 5.5kPa |
| 騒音値 | 65 - 69dB |
| 吸込口サイズ | φ150 |
| オプション対応 | - |
| 質量 | 135.0kg |
| 本体寸法(D×W×H) | 588mm × 627mm × 1459mm |
| 電源コード | - |

対応の幅が広い集塵機です。様々な作業工程で発生する粉塵に対応し、幅広い風量域をカバーしています。コストと機能の両立を目指したスタンダードタイプです。インバータ搭載、屋外設置、ホッパタイプなど、豊富なラインナップを用意。多機能フィルタなど多くの選択肢があり、カスタマイズ性にも優れています。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 出力 | - |
| 電圧 | - |
| 定格電流 | - |
| 最大風量 | 基準風量 10㎥/min |
| 最大静圧 | - |
| 騒音値 | - |
| 吸込口サイズ | - |
| オプション対応 | - |
| 質量 | - |
| 本体寸法(D×W×H) | - |
| 電源コード | - |

各種工場の作業工程で発生する粉塵を吸引して除去する一般粉塵用集塵装置を取り扱っています。防塵対策や防爆対策のために、粉塵やガスの性質、設置場所に合わせて、サイクロン、バグフィルタ、エアーフィルタ、ロールフィルタ、ミストフィルタ、電気集塵機、サイクロンスクラバー、ベンチュリースクラバーから最適な集塵機を選定。発生源が分散している場合は、小型集塵機を発生源のすぐ近くに設置できます。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 出力 | - |
| 電圧 | - |
| 定格電流 | - |
| 最大風量 | - |
| 最大静圧 | - |
| 騒音値 | - |
| 吸込口サイズ | - |
| オプション対応 | - |
| 質量 | - |
| 本体寸法(D×W×H) | - |
| 電源コード | - |

スピーディで安全なメンテナンスができる集塵機です。従来50分かかっていたメンテナンス時間を10分に短縮しました。軽くて丈夫なダストボックスを採用。鉄製からプラスチックに変更したことで、着脱が簡単になりました。また、工具なしでフィルタ交換が可能です。ワンタッチでの着脱が可能なので、フィルタ交換にストレスがかかりません。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 出力 | - |
| 電圧 | 三相交流 200V/50・60Hzまたは220V/60Hz |
| 定格電流 | - |
| 最大風量 | 5 m3/min |
| 最大静圧 | 2.7 kPa |
| 騒音値 | 68±2 |
| 吸込口サイズ | φ101.6mm |
| オプション対応 | - |
| 質量 | 65kg |
| 本体寸法(D×W×H) | 420mm×550mm× 700mm |
| 電源コード | 3m |
集塵機には様々な特性をもった製品があります。実際に集塵機を導入する際には、用途や環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。ここでは、排出する粉塵や設置スペースに適した製造現場に合わせたおすすめの集塵機を3つご紹介します。
レーザーマーカーのヒュームを除去
電子機械製造業へ導入
引用元:チコーエアーテック
https://biz.chiko-airtec.jp/lineup/
連続稼働で塗装面の異物吸着を防ぐ
自動車産業へ導入
引用元:新東工機製作所
https://kshinto.co.jp/product/dust/
反応工程で発生する有害ガスを除去
洗剤・洗浄剤製造業へ導入
引用元:集塵装置株式会社
https://www.ducoll.co.jp/product/factory/