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局所集塵機

局所集塵機とは、臭気や煙、粉塵など目に見えない微細なものを回収するシステムです。電子機器製造工程だけではなく、美容・医療など幅広いジャンルでの活躍が期待される局所集塵機について、ここでは仕組みや特徴だけではなく、メリット・デメリットなどを紹介します。

局所集塵機の仕組みと特徴

人体に有害な、目に見えない微細な物質を人間が吸い込まないためにダクト(菅)を使用して屋外に排出するために、微細な物質の発生源の近くに空気の吸い込み口(フード)を設けます。

常に吸い込み口から空気を吸引する局所的な気流をつくることで、有害な微細物質が拡散するよりも先に吸い込み、室外に排出しますが、そのまま排出してしまうと排気による大気汚染リスクが伴います。

そこで、ダクトに空気清浄装置を取り付けます。

これにより吸い込んだ有害な微細物質の適切な形での排出が可能となり、現場の人間だけではなく自然環境にも配慮した作業環境の構築が可能になります。

局所集塵機は基本的に、フード・ダクト・フィルター・ブロワー・排気設備の5要素で構成されます。

  • フード:発生源の直近で吸引口を設け、微細物質を捕捉する。
  • ダクト:フードから吸い込んだ空気を搬送する経路。
  • フィルター:粉塵や微粒子を除去するろ過部。プレフィルター・HEPAなど用途に応じて選択。
  • ブロワー:必要な風量と静圧を維持する動力源。
  • 排気設備:清浄化後の空気を屋外に排出する仕組み。

安定した吸引を維持するには、風量(処理空気量)と静圧(圧力損失を克服する力)のバランスが重要です。対象物の種類や設置環境によって必要条件が異なり、十分な風量がなければ捕集効率が低下し、静圧が不足すると吸引力が保てません。

排気処理装置には、粉塵除去に用いるフィルター式、臭気・ガス吸着に有効な活性炭、微細粉末やウイルスレベルの粒子に対応するHEPAフィルターなどがあります。用途に応じて、「粉塵中心ならフィルター式」「臭気中心なら活性炭」「微細粒子や医療用途ならHEPA」といった使い分けが求められます。

局所集塵機のメリット・デメリット

まずは設置した周辺の人間の健康を守る点が挙げられます。従業員の作業中の健康を守るのは会社としての責務です。仮に、作業に当たっている従業員の健康を害するような環境は「従業員の健康を守れない会社」としての悪評が広まり、従業員の離脱、さらには従業員の新規獲得が困難になることが予想されますが、それらを防ぎます。

さまざまなタイプが登場していることから、環境に合わせたタイプの局所集塵機を設置できる点もメリットです。局所集塵機のために環境を用意するのではなく、既存の現場環境に合わせた局所集塵機を設置することで導入コストの抑制につながります。

デメリットとして、設置が難しい場所がある点です。さまざまなタイプが用意されている局所集塵機ではありますが、現実的に設置が難しい場所もあります。このような場所に局所集塵機を設置したいと考えた場合、局所集塵機に合わせた作業環境を構築する必要があるため、場合によっては導入コストが大きなものになります。

加えて、局所集塵機には設置形式や運用上の考慮点があります。

  • 設置形式:作業者の動きに追従できるアーム式、定点捕集に適したボックスフードなど、作業環境に応じて選択可能。
  • 運用面:ブロワー稼働音による作業環境への影響、フィルター清掃・交換の頻度、交換コストなどを考慮する必要がある。

局所集塵機が活躍する製造現場

局所集塵機は匂いや煙、粉塵の吸引が可能なことから、それらを排出環境での活躍が期待できます。主だった場所として、CNC切削加工機や研削加工機、研磨機や圧造機に鍛造機、さらにはプレス機や転造機。他にもダイカストマシンやレーザー加工機、溶接機や樹脂形成に繊維加工、熱処理炉などさまざまな機器が導入されている製造現場での活躍が期待できます。

また、食品製造現場での活躍も期待できます。食品製造現場では、工業製品の製造現場のような粉塵の発生リスクは低いですが、匂いや煙が発生する現場もあります。局所集塵機は粉塵だけではなく、煙や匂いの吸引にも対応していることから、これらが発生する食品製造現場での活躍も期待できます。

さらに非製造業でも導入が進んでおり、医療分野ではレーザー治療時の煙や微粉の除去、美容分野ではネイルダスト除去、理化学ラボでは粉体秤量時の局所排気などで用いられています。これにより製造業以外でも安全で清浄な作業環境を構築できるのが特長です。

また、下記リンクでは、産業用の集塵機を扱うメーカーを【一覧】でまとめています。導入・検討材料として、ご覧ください。

集塵機メーカー【一覧】から
各社の特徴と集塵機を調べる

局所集塵機が貢献できるSDGs目標

局所集塵機を設置することで、大気に排出される空気が清潔になります。結果、地球環境へのリスクを軽減することになるため、SDGsの観点からも好影響です。特に局所集塵機は、効果の持続性も申し分ありません。

SDGsは「地球環境」への取り組みを意味するものとしての知名度が高いですが、従業員に優しい環境を構築することもまた、SDGsの取り組みです。周辺環境、さらには現場スタッフの健康を守る点で、局所集塵機はSDGsに貢献できる設備だと考えてよいでしょう。

下記リンクでは、集塵機メーカーが行う「SDGs」について紹介しています。工場でも行える、環境問題に配慮した取り組みが気になる方は、チェックしてみましょう。

「SDGs」達成に向けて
工場ができることを解説

局所集塵機の選定ポイントと判断基準

局所集塵機を選ぶ際には、対象とする物質や作業環境に応じた判断が必要です。

  • 対象物の性状:粉塵ならフィルター式、ヒュームや煙ならアーム式+フィルター、臭気なら活性炭など対象ごとに方式を使い分ける。
  • 風量・静圧:発生源で十分に捕集できる風量と、ダクトやフィルター抵抗を克服できる静圧を確保するのが重要。
  • 排気処理方式:活性炭は臭気や有機ガスに有効、HEPAは微細粉塵や医療用途向け、プレフィルターは大粒径粉塵の捕集に適する。
  • 設置形式:可搬式は柔軟性が高く小規模現場に適し、据置式は大規模・固定ラインに適する。

初めて導入する場合は、作業対象・設置環境・メンテナンス性を整理し、チェックリスト形式で比較検討するのが有効です。

排出する粉塵、
設置スペースに適した
【製造現場別】
おすすめ集塵機3選

集塵機には様々な特性をもった製品があります。実際に集塵機を導入する際には、用途や環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。ここでは、排出する粉塵や設置スペースに適した製造現場に合わせたおすすめの集塵機を3つご紹介します。

レーザーマーカーのヒュームを除去
電子機械製造業へ導入

CBAシリーズ
(メーカー:チコーエアーテック)

引用元:チコーエアーテック
https://biz.chiko-airtec.jp/lineup/

特徴
  • 特殊なフィルタを搭載することで、粘着性の高いヒュームを効率的に吸引できるように設計。
  • 集塵機の状況が確認できるAT3パネルを搭載。各種圧力やブロア温度、回転数などを確認。

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連続稼働で塗装面の異物吸着を防ぐ
自動車産業へ導入

ジェットパルス式(PDC型)
(メーカー:新東工機製作所)
ジェットパルス式(PDC型)

引用元:新東工機製作所
https://kshinto.co.jp/product/dust/

特徴
  • 微細な塗料ミストや粉塵を効率的に捕集するジェットパルス式集塵機。
  • 自動清掃機能により、フィルターの目詰まりを防ぎ、長時間の連続運転が可能。


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反応工程で発生する有害ガスを除去
洗剤・洗浄剤製造業へ導入

化学系ガス処理装置
(メーカー:集塵装置株式会社)
化学系ガス処理装置

引用元:集塵装置株式会社
https://www.ducoll.co.jp/product/factory/

特徴
  • 有害ガスの性状に合わせて洗浄式や吸着式、直燃式、触媒酸化式から適切な装置を選定
  • 他社メーカーが断るような困難な課題でも、満足できるサービスを提供するよう尽力。


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