乾式集塵機とは、乾燥している対象物を吸引する集塵機です。具体的には、ゴミや埃、粉塵、原料粉や溶剤、石・土、金属の切粉等を吸引します。あくまでも表面に水分のないものを吸引するための集塵機なので、液体や表面が濡れているもの・湿っているものを吸収することはできませんが、活躍の場は多々あり、実際に幅広いジャンルで活躍している集塵機です。ここではそんな乾式集塵機の特徴やメリット・デメリットを紹介します。
乾式集塵機には複数の方式があり、代表的なものとしてフィルター式・電気式・サイクロン式があります。
乾式は「水を使わない」という特徴があるため、内部に水分が溜まらずメンテナンスがしやすい反面、誤って液体を吸引すると故障リスクが高くなります。利用環境を正しく見極めることで、各方式の強みを活かした運用が可能です。
乾式集塵機のメリットとして、一度に大量の粉塵を吸引できる点、水分を含んでいても吸い込めるものがある点が挙げられます。乾式集塵機の種類次第ではありますが、処理水を使用しないため捕集した粉塵の扱いが容易な点も特徴。処理のための水処理設備が不要です。
一方、デメリットとしてはフィルターが詰まる点です。吸引すればするほどフィルターが詰まることで集塵力が低下します。詰まってしまったフィルターは清掃・交換が必要ですが、手間・コストがかかります。また、耐熱性が低いものがある点や、液体に弱く、液体を含んでしまうと故障してしまうものもあります。
乾式集塵機の中でもフィルター式と電気式では特徴が異なります。
他方式との比較としては、湿式は液体を用いて有害ガスや臭気処理にも対応できる一方、廃液処理が課題になります。湿式集塵機の詳細はこちら。また、サイクロンは前処理用途や大粒径粉塵に有効、電気式は微細粉塵に強いといった使い分けが求められます。
乾式集塵機は水気のないものを吸引するため、水気を取り扱わない場所での活躍が期待できます。具体的には鉱山現場、リフォーム現場、工場の生産ラインです。食品工場・加工工場の場合、水分を取り扱わない環境であれば活躍が期待できますが、水分を取り扱う場合は使用に注意が必要です。木材、金属など水分を含んでいない対象物の粉塵を吸引できる点が乾式集塵機の特徴なので、活躍の場は多々あります。
さらに、導入事例としては、金属加工業での切削粉や研磨粉回収、木材加工での木粉回収、製薬工場での粉末原料除去などが挙げられます。用途に応じて、静電気防止仕様やHEPAフィルター搭載型などの工夫が加えられ、現場要件に適した安全性・清浄度が確保されています。
また、下記リンクでは、産業用の集塵機を扱うメーカーを【一覧】でまとめています。導入・検討材料として、ご覧ください。
乾式集塵機を設置することで従業員の健康に寄与します。SDGsは地球環境への取り組みだけを意味するものではなく、従業員に優しい環境の構築も含まれています。乾式集塵機を設置することで、それまで従業員が無意識の中で吸い込んでいた粉塵も、乾式集塵機が吸い込むことでスタッフの健康に寄与します。
また、乾式集塵機を使用することでそれまでの掃除・清掃と比べてSDGsに効果的なケースもあります。例えば液体での洗浄が必要だった場合、液体を使用しなくなるので環境負担が軽減します。
具体的には、SDGsゴール3「すべての人に健康を」に直結し、従業員の健康維持を支援します。また、捕集した粉塵を再利用できる場合には、ゴール12「つくる責任つかう責任」にも貢献。清掃工程の見直しによって廃液や資源消費を削減でき、環境負担の低減につながります。
集塵機には様々な特性をもった製品があります。実際に集塵機を導入する際には、用途や環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。ここでは、排出する粉塵や設置スペースに適した製造現場に合わせたおすすめの集塵機を3つご紹介します。
レーザーマーカーのヒュームを除去
電子機械製造業へ導入
引用元:チコーエアーテック
https://biz.chiko-airtec.jp/lineup/
連続稼働で塗装面の異物吸着を防ぐ
自動車産業へ導入
引用元:新東工機製作所
https://kshinto.co.jp/product/dust/
反応工程で発生する有害ガスを除去
洗剤・洗浄剤製造業へ導入
引用元:集塵装置株式会社
https://www.ducoll.co.jp/product/factory/