フィルター式集塵機のフィルターは、粉塵や異物を取り除き、清浄な空気を排出する役割を果たしています。仕組みと特徴、またフィルターの種類、形状の違いについて解説します。
集塵機のフィルターは、粉塵や異物を取り除いてクリーンな空気を排出するため、主に3つのフィルターからなります。
1次フィルター
集塵機内に吸い込まれた粉塵を捕らえ、1箇所にまとめる役割があります。基本的に使い捨てで簡単に交換できます。1次フィルターが初段階で粉塵を取り除き、後のフィルターが効率的に機能するためサポートします。
2次フィルター
ブロアと呼ばれる風を吸い込む機械内に設置されています。粉塵がブロアに侵入するのを防ぎ、集塵機の正常な動作を維持します。ブロアは高速回転するので、硬い粉塵が入ると破損の原因となります。
排気フィルター
集塵機から排出される空気中の粉塵を捕らえ、外部にまき散らさない役割があります。特に肉眼で見えないような微細な粉塵の場合には、排気フィルターで粉塵を効果的に捕らえる必要があります。
粉塵が溜まると吸引力が低下するため、定期的な交換、清掃が必要です。
キャニスターフィルターとも呼ばれる円筒形または円錐形のフィルターで、通常は集塵機内部のヨークに取り付けられます。フィルターは紙、ポリエステル、合成素材などのプリーツ加工された素材でできていて、ファインファイバー層が含まれることが一般的です。
一般的にニードルフェルトのポリエステルメディアからできた細長い筒状のフィルターです。形状保持のため金属製のケージを使用していて、粉塵負荷の高いプロセスで使用されることが多く気流中の高湿度や化学的性質に耐えられるようさまざまな素材が用意されています。
水、オイル、合成クーラントを使用する加工プロセスで、液滴を除去するために設計されたフィルターです。一般的にポリエステルやグラスファイバーなどの素材で作られています。
ガラスまたは合成繊維素材で作られたフィルターです。正方形または長方形で、集塵機やミストコレクターのアフターフィルターとして使われます。パネルフィルターは単体でも、フィルターハウジングの一部としても使用されています。
下記リンクでは、産業用の集塵機を扱うメーカーを【一覧】でまとめています。導入や検討の材料にご覧ください。
フィルターの中では最も一般的な形状で、フィルター素材が円筒状に配置されたもの。単純な形状なので任意の寸法で簡単に製作でき、剥離性に優れ、振動などでも形状変形が少なく集塵効率が高いフィルターです。
円筒形フィルターのフィルター素材をひだ折りに成形したもの。プリーツ状にすることでろ過面積が大きくなり、コンパクトな設計で効率的に粉塵を捕集できます。ただし剥離性においては円筒型フィルターより劣ることがあります。
フィルター素材が平板状に成形されており、ろ過面積を最大限に活用できます。コンパクトな設計ながらろ過面積が大きく、装置内のスペースが限られている場合などに適しています。剥離性は円筒形フィルターと比較すると劣る場合があります。
フィルターには1次フィルター、2次フィルター、廃棄フィルターとさまざまな種類があり、円筒型、プリーツ型、封筒型など形状もさまざまです。
フィルターの役割は、粉塵をキャッチして環境へ排出する空気を清浄にすることです。粉塵や目に見えない微細な粒子までキャッチすることで、環境への汚染リスクを軽減できSDGsへの貢献ができます。
下記リンクでは、集塵機メーカーが行う「SDGs」について紹介しています。工場でも行える、環境問題に配慮した取り組みが気になる方は、チェックしてみてください。
集塵機には様々な特性をもった製品があります。実際に集塵機を導入する際には、用途や環境に応じて適切なものを選ぶことが重要です。ここでは、排出する粉塵や設置スペースに適した製造現場に合わせたおすすめの集塵機を3つご紹介します。
レーザーマーカーのヒュームを除去
電子機械製造業へ導入
引用元:チコーエアーテック
https://biz.chiko-airtec.jp/lineup/
連続稼働で塗装面の異物吸着を防ぐ
自動車産業へ導入
引用元:新東工機製作所
https://kshinto.co.jp/product/dust/
反応工程で発生する有害ガスを除去
洗剤・洗浄剤製造業へ導入
引用元:集塵装置株式会社
https://www.ducoll.co.jp/product/factory/